森里海の環境基金についてGroup outline
設立趣旨

私たちの未来にとって、自然環境と子どもたちは守り継ぐべき大事な資産です。人の手が入らず荒廃した里山、適切な間伐が施されず、細い木々が今にも倒れそうになっている暗い森、人の営みの中で保全されて来た身近な自然は、人口減少、過疎化というスパイラルの中で荒廃しつつあります。また、出生率の低下、核家族化、女性の社会進出などの影響から、子どもたちと母親を取り巻く環境は大きく変化しています。
身近な自然環境や子どもを取り巻く環境の悪化に対して、行政によるサービスは人口減少に伴う自治体の財政難などから、十分な財源が得にくい状況です。十分には行き届かない公共サービスを積極的に補完するのみならず、新たな視点で社会変革を起こしているのが、NPO、市民団体などの草の根の活動で、1998年(平成10年)にNPO法が施行されて以後大きく発展して来ました。
社会課題の解決に奮闘する草の根の活動を支える資金は、会費、寄付、行政からの補助金、助成金などがありますが、その中でも大きな割合を占めるのが行政系の補助金・助成金です。しかしながら、行政系の補助金・助成金はその財源が税金であることから、使途や会計処理に大変厳格なルールがあり、自由度が低く、管理が煩雑です。自由闊達なアイデアと社会の変化に対して機敏で柔軟な活動を展開するには、民間財源でこうした社会課題に対応する活動や事業を支援する資金の拡充が望まれるところです。
こうした状況に鑑み、私たちは民間資金を財源としたソーシャル資金の循環を生み出す本基金を設立するに至りました。具体的には人の死と向き合う葬祭事業者で、環境に配慮した棺、食材などを活用する「natural×funeral」を推進するグループとタイアップし、環境に配慮した葬儀収益の一部を、次の時代に守り継ぐべき資産である森里海を子どもたちの未来へつなぐ財源として積み立て、社会課題の解決に取り組む活動を支援してまいります。
平成29年7月18日
団体概要
| 名称 | 一般社団法人森里海の環境基金 |
|---|---|
| 設立 | 2017年7月18日 |
| 所在地 | 東京都江戸川区西葛西7-29-10-201 |
| 役員 | ■ 代表理事 金子 保久 (パナソニック株式会社 客員) ■ 理事 坂本 健 (株式会社フォーバトン 代表取締役) ■ 理事 増田 進弘 (ウィルライフ株式会社 代表取締役) ■ 理事 星野 智子 (一般社団法人環境パートナーシップ会議 代表理事) ■ 理事 小野寺 好子 (株式会社こころの風東京 代表取締役) ■ 理事 是枝 嗣人 (小金井祭典株式会社 代表取締役) ■ 理事 六本木 和義 (六本木産興株式会社 代表取締役) ■ 理事・事務局長 平原 雅彦 (L&L・ビクターエンタテインメント株式会社 Executive Supervisor) ■ 理事 田村 李瑠 (浦安市議会議員) ■ 理事 徳江 倫明 (一般社団法人フード・トラスト・プロジェクト 代表理事) ■ 監事 濵島 広明 (アリア税理士法人 代表) |
| 目的 | 森林、里山、里海などの自然環境の保護や保全に取り組む団体、活動を支援することで、人と自然が共生する持続可能な社会を未来の子どもたちに継承することを目的とする。 |
| 事業の種類 | (1)助成、寄付等による支援 (2)コンサルティング、プロボノ等による支援 (3)寄付付商品、役務の企画、開発 (4)シンポジウム、セミナー、イベント、講演会等の開催、運営 (5)交流会やツアーの企画、運営 (6)本法人の趣旨に賛同して寄せられる寄付金の管理、運用 (7)企業の社会貢献、CSR活動に関する調査、研究 (8)社会課題に取り組む民間活動に関する調査、研究 (9)その他、当法人の目的を達成するために必要な事業 |
| 貸借対照表 | 2023年度 貸借対照表 2024年度 貸借対照表 |
